埼玉県川口市のクルド人児童差別問題はなぜ起きたのか 日本の『移民問題』はすでに始まっている

もっとも、イジメの舞台となった学校側も、事件を受けてそれなりの対処はしているようだ。前述したA小学校の現教頭はいう。

「(事件後の)一学期に、クルド文化の講習会を校内で開きました。また、『クルド語で挨拶しよう』という試みも行っています。さらに、二学期にはクルド人児童の保護者会も開催しています」

イジメ事件を受けて、いささかの泥縄感はなくはないが、それでも現実的にクルド人児童の数が多い以上、このような試みが、イジメ被害の再発防止になんらかの役に立つではあろう。

いずれにしても、外国人の集住という、少子化日本で避けて通れない課題が、このクルド人児童イジメ問題からは透けてみえる。今後どのように対応していくのか。日本人の覚悟が求められている、とも言えそうだ。(取材・文◎鈴木光司)

※TABLOでは定期的にこの問題を取材して
掘り下げていきたいと考えています

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