あの『映画秘宝』も休刊 これを窮地と取るか好機と取るか コンビニで成人誌が置かれない今こそ試されるライターの力|藤木TDC
1月にコンビニエンスストアが成人向け雑誌の取り扱い中止を発表。8月末をもって大手コンビニのほとんどが原則、成人誌コーナーを撤去、それにともない多くの成人誌が休刊になった。その出来事をもって「エロ本の終焉」と発言する人もいたが、私の考えは少し違う。
私が2016年に高松で撮った写真Aを見てもらえば分かるように、地方では成人誌コーナーにかなり大きなスペースを使っていたコンビニがあり、成人誌はそれなりに力のある商品だったのだ。そうした商品が撤去されたあとにも、地域によってまだまだ男性向け雑誌に大きく棚を取っている店もある。
写真Bは2019年の札幌のコンビニだが、棚に並んでいる雑誌のいくつかは成人棚の撤去前後に新たに出版されたエロ強めの実話雑誌だ。
成人誌のほとんどはヌード写真中心のグラフ雑誌で、実話雑誌はザラ紙の文字中心である。こうした実話雑誌の中には、成人棚消滅後にグラフ雑誌の代替として購入され売上げを伸ばしたものもある。それは男性にとってエロ情報の載った紙媒体はまだまだ重要な商品であると示すデータでもある。
つまりコンビニにおいては小口にシール貼りのある成人雑誌は消滅したが、それに代わる媒体が早くも登場して増殖しつつあり、それらもエロ本の一種と考えるなら、エロ本はまだ終らず、新たな芽吹きが始まっている段階ともいえる。
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