これが現代ニッポンの『縮図』 チャイナタウン化する埼玉県川口市に生まれたクルド人村、ベトナム人村

つまり、ひと口に川口に住む中国人と言っても、定住化が進むサラリーマン的中国人と、不法滞在者など短期滞在者を含む一旗組はその仕事内容はもちろん、住む場所も違っているということ。けっして一枚岩ではないのだ。そして、一つの街に、同じ民族の異なるふたつの集住化が定着しつつあることを、地元民を除けば多くの日本人は知らない。

そして、中国人以外ではイジメ問題で話題となったクルド人が蕨駅の東側に約1500人(日本で最大の集住)済み、ワラビスタンと呼ばれている。

そのクルド人をしのぐほどの勢いで近年増えているのがベトナム人で、中国人・クルド人(トルコ人)・ベトナム人が川口在住外国人の御三家と言っていい。また、クルド人(トルコ人)の間を巡っても国家的バックボーンなどが関係して、これまた一枚岩とは言えない。

そしてこれが大切なのだが、現実問題として、これら様々な要素を抱える外国人労働者なくして街が稼働しないのである。

蕨駅・西川口駅周辺のコンビニエンスストアを見ればわかるが、中国人・クルド人・ベトナム人スタッフが占める割合が異様に高い。というより彼らがいなければ、店を回すのも難しいだろう。同様に、建設業界も彼らが占める割合が多く、是非もなく地域の日本人は彼らとの共生を迫られる。

そして一部で、相互理解の欠如から摩擦が起き、それがまたクルド人少女イジメのような悲劇に繋がっていく……という負の連鎖を呼んでいるのだ。川口は現代、そして近未来日本の縮図と言っていいかもしれない。(取材・文◎鈴木光司)

※TABLOでは定期的にこの問題を取材して
掘り下げていきたいと考えています

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