捏造ドキュメンタリー番組は『イッテQ』スタッフが作っていた! 日本テレビ『24時間テレビ』のヤラセ疑惑問題

捏造は前年から始まっていた

別の日テレ関係者が同局の姿勢を批判していう。

「実は、TABLOが指摘した24時間テレビのドキュメンタリーを制作したのは、文春がヤラセと断じた『イッテQ』のスタッフなのです。長年高視聴率を維持し続けてきた同番組の成功体験は、いつしか制作スタッフの姿勢を根底から麻痺させてしまったのでしょう」

『イッテQ! カレンダープロジェクト』と題されたタイ現地ロケの模様が放送されたのは、10年8月15日のこと。当時、制作スタッフは「カレンダーを作る」という名目で5千個のコムローイをあげている。

「その約1年後、今度は24時間テレビが同じ禁止区域でコムローイをあげたのです。制作スタッフの論理としては『前回もあの場所でコムローイをあげることができたのだから、今回も同じように村人に依頼すれば感動映像が撮れるんじゃないか』ということでしょう。至極安易な発想ですよ」(同前)

当サイトが指摘してきた24時間テレビの手法は、『イッテQ』から連綿と続くヤラセの系譜の中に存在していたのだ。だが、そこに「面白ければいいじゃないか」という論理は通用しない。言うまでもなく、24時間テレビは『イッテQ』のようなバラエティ番組ではない。『イッテQ』の制作スタッフは、感動を売り物にするドキュメンタリーの中にヤラセを盛り込むという禁じ手を犯したのだ。

いったい、彼らのヤラセの原点には何があるのか――。かつて週刊文春が報じた内容を元に「イッテQ」のヤラセの手法について改めて報じておこう。

 

参考記事:新証言が続々と 日本テレビは本当に大丈夫か 人の善意を悪用した『24時間テレビ』の罪が明らかに|久田将義 | TABLO