あの時代、男たちはなぜ電車の網棚に読み終えた雑誌や新聞を置いていったのか 平成大人の暗黙ルール|中川淳一郎

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 1990年代中盤は雑誌が売れに売れている時代だった。週刊誌の売り上げは今は半分以下になり、書籍・月刊誌も激減している。新聞も部数が激減し、ニュースを読むにしてもスマホに取って代わられるようになっていった。

 

 特にこの傾向が強くなったのが電車の中である。ネットがここまで普及する前、電車と新聞・雑誌は切っても切れない関係にあった。何しろ網棚の上には「日刊ゲンダイ」やら「東京スポーツ」「ヤングマガジン」「ビッグコミックスピリッツ」「FRIDAY」などが頻繁に置かれてあったのだ。

 

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