謎の阿比留文字 一体誰が何の為に作ったのか? 京都の鬼門、金毘羅山にある石碑と石柱 一見するとハングル文字に見えるのだが…

金毘羅山。魔王の文字が見える。
金毘羅山。魔王の文字が見える。

安倍首相の別荘のある山梨県鳴沢村に魔王天神社があるが、関わりはなさそうだ。仏道修行を妨げる天魔である第六天魔王を祀った『第六天神社』とも違うようだ。清源大神や時津大臣も、神話や古記録には見当たらない。

神道家やカルト・ジャーナリストに金毘羅山の石碑の写真を見せると、新宗教『璽光尊』が関係しているのではないか、と言われた。

璽光尊とは、1947年に『璽光尊事件』として報道された『璽宇』の教祖・長岡良子氏のことだ。当時は横綱の双葉山関や囲碁の呉清源棋士も信者だったことで話題になった。清源大神の石柱は呉清源氏。時津大臣の石柱は、時津風親方のことと想像される。魔王大神は、琴平新宮に祀られている崇徳上皇と思われる。上田秋成の『雨月物語』で怨霊が魔王となって西行法師と論争する第75代天皇だ。

石碑のある尾根を少し下った見晴らしの良い場所にも、巨大な石柱が建っている。高さは3㍍を超え、縦横20㌢前後はある。重さは400キロ程度ありそうだ。これだけの石柱を、人力で麓から山頂まで引き上げるのは至難の業だ。現地で木枠にセメントを流して作ったにしても、材料を運ぶのに20人は必要だろう。

石柱にはハングル文字に似た神代文字『阿比留文字』が彫られている。『ワメノミナカヌシオオカミ』と読めるが、本来は『アメノミナカヌシオオカミ』のはずだ。肝心の神名が間違っている。ただし、ハングル文字の「ア」は、阿比留文字の「ワ」と同じだから、単純なミスとは言い切れないかも知れない。