元関東連合幹部・石元太一服役囚からの手紙「六本木フラワー事件」とは何だったのか

警察庁は2013年に、「六本木フラワー事件」を契機に、以前まで「半グレ」と呼ばれていた彼らを「準暴力団」と規定。それまでは組織犯罪対策部特別捜査隊が担当していた取り締まりを、暴力団の取り締まりをする組織犯罪対策部四課を中心に強化。2018年にはさらに本格的に取り締まると言われています。

現に、AV強要やAV関連、振込詐欺などで「準暴力団」の逮捕が相次いでいます。

現在でも社会に影響を及ぼしている「準暴力団」規定のきっかけとなった「六本木フラワー事件」とは何だったのでしょうか。

事件のあった東京・六本木のロアビル

主犯とされている見立真一容疑者は現在、国際指名手配中。そして見立容疑者とともに主犯格にされた一人に、関東連合元幹部・石元太一服役囚がいます。詐欺容疑で逮捕後、当局は「六本木フラワー事件」の主犯として石元服役囚をあげたかったのではないかと、僕などは当初感じました。

なぜなら自伝を出版したり、俳優業に進出したり、総合格闘技のジムを開いたりと目立っていた点。警察では「関東連合って何なのか」と戸惑っていたところに、自伝などで「関東連合元リーダー」という名称で世間に露出してたので、当局も「元リーダーなら犯行を指示したのではないか」という先入観で捜査が進んでいたように当時は感じられました。

お断りしておきますが、石元服役囚が犯した、過去における犯行を弁護するつもりはありません。罪は罪として償って頂きたいと思っています。が、この「六本木フラワー事件」に関しては、現場にいなかったのにもかかわらず主犯とされており、「スケープゴート」に近いのではというのが個人的印象です。