妻も娘もいる痴漢が言う「相手は嫌がっていなかった」は常套句か 好みの女性だから陰部を触ってもいいと理解した男が裁判所で発した呆れた言葉
犯行の最中の被害者については、
「被害者がイヤがってるとか、そういうことを考えることができませんでした。払いのけるようなこともしなかったし、あまり抵抗しなかったような気がします。あと、タイツを履いていない時もあったのでイヤがってはいないと思っていました」
と答えています。
この「イヤがってはいないと思った」という言葉は痴漢をはじめ性犯罪の裁判でとてもよく聞く言葉です。しかし彼に関しては、
「向かい合う形で犯行に及んだことは何度もありますが、その時に被害者の表情を見たことはありません。怖くて見れませんでした」
という発言もしています。
被害者の表情を見てしまえば否が応でも自分のしている行為の卑劣さには気がつくはずです。被害者の気持ちを内心では理解しながらも理解することを拒んだ、とも取ることができる言葉です。
彼は何から目を背けて逃げたのでしょうか。
何故、直視することができなかったのでしょうか。
その答えは彼にとって再犯を防ぐためのカギになるのだと思います。(取材・文◎鈴木孔明)
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