コロナウイルスは70代で喫煙経験者の致死率が約20% 「孫を会わせたい」「実家に帰る」は最も避けなければいけない行為|医療関係者座談会

B 話かわって、アメリカに住む友人がコロナに羅患してしまいましたが、幸い軽症だったようです。アセトアミノフェン系の薬が買い占められて手に入らないと言ってましたね。彼女の場合は配偶者が苦労して友人ルートから手に入れたため、間に合ったそうなのですが、意識ももうろうとする高熱と咳で眠れなくて本当に辛いと嘆いていました。軽症者は診断のための検査も受けることができず、入院もできない今、常備しておくべき薬は解熱剤や咳止め薬、ですかね。

A さて、もう一度新型コロナウイルスをおさらいすると、コロナウイルスは風邪ウイルスの20%程度をしめるウイルスなんだけど、今回の新型は従来のものと遺伝子に違いがあり、容易に肺炎を起こす点が厄介なんだよね。人間にはたくさん大事な臓器があるけど、特に心臓と肺は必要な酸素を各臓器へ運搬するための“要(かなめ)”となる臓器。肺炎を起こすと酸素化効率が悪くなってしまって臓器、特に脳にダメージがいくのが死の原因となる。

 

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B そうですね。もともと肺炎は日本での死因の4位で、コロナの前から十分死に直結する病気ですもんね。これもよく知られてると思いますが、このウイルスは特に若年者では命取りになりにくいことが知られていて、40歳以下で0.2%の死亡率、40代で0.4%。一方で60歳代で4%、70歳以上で8%、80歳以上で15%と高齢になるにつれ死亡率は上がっていきます。

C 今、アメリカやヨーロッパでは日々感染者が指数関数的に増加していますね。欧米の主要都市では、ほぼすべてのレストランや仕事の出勤も止めて、都市ロックダウンが起こっています。日本は早くから感染者が出現し、政府が対応した甲斐もあってか欧米のような爆発的な感染は防ぐことができています。ただ、仕事を止めたりせずにここまで感染が抑えられているのも不思議ではあるのですが。先日の三連休で人はみな解禁とばかりに街に繰り出していましたが、今後欧米のように爆発的に感染する可能性は非常に高いですよね。中国のような都市間の徹底的な封じ込めを行う段階にはないと言われていますね。現在は、集団免疫をつけることが収束の鍵と言われていますが、国民の6〜7割が新型コロナウイルスに感染しないと感染症は収束しないということですね。

A そうだね。日本人の行動様式がウイルス感染にいい形で働いたためか、これまでは一日に数十人ぐらいの感染規模で新規患者を抑えることができていたけど、現状新規感染者は増えつつあるよね。仮に学校が始まったりすると、たぶん一日1000人、5000人、10000人を超えるような爆発的感染が始まる可能性は高い。