大不況目前の「今」だから備えよう! 「つみたてNISA」を徹底解説 口座開設からの利用テクニックを具体的に おすすめはネット証券一択

【4】非課税期間の終了時

つみたてNISAの非課税期間は20年間なので、それが終了したときは「売却」もしくは「課税口座への移管」のどちらかを選ぶことになります。ちなみに非課税期間が終了する商品については金融機関から連絡があって、何もしなければ自動で課税口座に移管されます。2つのパターンについてのイメージは以下のような感じです。

 

「売却」

非課税期間が終了する年で売却します。含み益が出ている場合は税金なしで受け取れるので、とくに問題はないでしょう。また、含み損が出ていて損切りしようと考える場合や投資を中止したい人もこちらを選ぶことになります。

 

「課税口座に移管」

非課税期間の終了後、保有している商品を課税口座(一般口座や特定口座)に移すこともできます。その際、非課税期間終了時の時価で移管されることになり、以降はその時価を基準に運用益に対して税金がかかります。

 

そして、つみたてNISAは一般NISAとは違い、非課税期間が終了する商品について新たな投資枠を消費して非課税期間を延長する「ロールオーバー」が利用できません(2020年時点)。そのため、非課税期間終了後には「売却」か「課税口座への移管」を選ぶということは覚えておきましょう。

前後編の2回に渡ってつみたてNISAをご紹介してきました。投資なのでもちろんリスクはありますが、投資ビギナーでもとっつきやすい制度であることは間違いありません。これから投資を始めようと考えている人は「つみたてNISA」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。(取材・文◎百園雷太)

 

【編集部注】
※記事の分析や内容は2020年4月5日時点、筆者の調査によるものです。内容について変更される場合もありますので、必ず金融庁等の公式サイトをご確認ください。また、本記事は投資による内容を保証するものではなく、投資のご判断については自己責任でお願いいたします。

 

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