池袋の事故から1年 母子を轢き殺した加害者を「違う世界の悪人」とする違和感 あなたがいつ加害者側になるのかは分からない

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池袋事故から1年。日本人の感情移入は偏っていないか

 

新型コロナウイルスの世界的な流行のため、大きく報じられることはありませんでしたが、池袋のあの事故から4月19日で一年がたちました。当時87歳の男性が運転する乗用車が、赤信号を無視して横断歩道に突っ込み、歩行者など合わせて12人を死傷させたものです。なかでも母子2人の命が奪われたことは、日本中に大きな衝撃を与えました。

犠牲になった母子の無念さは計りしてませんし、残された親族・知人・友人の辛さは筆舌に尽くしがたいことは、いうまでもありません。

あわせて先に断っておきますが、加害者の男については、一縷の擁護もありません。

それでも、世の中の反応に違和感がありましたので、改めて考えてみたいと思います。

 

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