「この店、営業してます!」 通報という名の「密告」相次ぐ大阪府 すでに500件超え 知事は『施設名公表』という強気の対応

例を挙げれば書店は要請外だが、古書店は要請対象、同じく住宅展示場は要請対象でゴルフ・バッティングセンターは要請外という具合だ。もちろん、休業を求めた業種には府なりの理由があるのでその是非はここでは論じない。が、その詳細な部分まで知って人々が通報しているのだとすれば、それはそれで労力を使った作業としかいいようがない。

もっとも、「正義の人々」の不安がそれで多少なりとも晴れたとしても、通報された側にしてみればそのままで済みそうもない。というのも、休業要請案を検討している時点から府は「協力しない」施設名の公表を匂わせていたが、このような通報が相次いだことで、施設名公表という対応強化を視野に入れているのだ。

実際、吉村大阪府知事は20日の会見で、看過できないと判断したものに関しては、職員などを派遣し、それでも難しいと判断したら「施設名公表を伴う要請をしたい」と述べている。今週中にネットでの公表を目指すというから、すでにその作業に入っているのだろう。国民全体がコロナ禍と対峙するなか、休業要請に「非協力的」な事業者に行政がなんらかの手を打つこと自体は必要だろう。この吉村知事の方針も多数の支持を受けると推測される。

 

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