リモート出演の先駆け「バーチャル張本」 テレビはこれからバーチャル出演の時代か|プチ鹿島

なんだこれは……と思って当時見ていた。「ここまでしてまでも張本需要があるのか」とか「そもそもレギュラー番組があるのになぜ張本は日曜に”営業”を入れるのか」とかいろいろ不思議だったのですが、今にして思えばリモート出演の先駆けだったと思う。

現在のコロナ対応では張本さんは普通にリモート出演しているので、あのバーチャル演出はなんだったのだろう。

それにしてもバーチャル張本のインパクトは忘れられない。どこかゆらゆらしていて、でもお得意のフレーズ「喝!」も決めていた。そのうちに気づいたのである。「これ、永遠にできるシステムかも」と。

その気になれば50年後も100年後もバーチャル張本は可能ではないか? なんなら核戦争後に人類がいなくなった世界でもゆらゆら漂いながら「喝!」と叫び続けている張本勲を想像してほしい。AI美空ひばりなんかよりシュールでゴキゲン。

実は、時空を超えたバーチャル張本感にちょっと似た感覚は現在の各媒体にある。コロナのせいでテレビドラマ枠は名作の再放送も増えた。スポーツ新聞では過去の名場面コーナーなどが増えた。

時空を超えるという意味での「リモート」をやるしかないのである。知恵の働かせどころだと思う。

スポーツ報知を見たら「長嶋19、20号 巨人1500勝」という見出しが躍っていた(5月8日)。復刻紙面を作っていたのだ。

 

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