バイト先でアイロンを押し当てられ重傷 「ふざけただけ」の加害者を検察官が糾弾 「被害者の気持ちわかりますか?」|裁判傍聴
「ふざけてただけ。わざとじゃない」
「遊びがここまでになってしまって申し訳ないと思ってるけれど悪気はなかった」
と言い訳を繰り返す彼に対して検察官は鋭く糾弾していました。
――仕事でスチームアイロンを使ってたということですが、どんな時に使ってたんですか?
「シワをのばしたりする時です」
――あなたは自分の顔にスチームアイロンを押し当てることはできますか?
「できません」
――何故できないんですか?
「火傷してしまうからです」
――人にアイロンを当てたら火傷するってわかるんですね?
「…はい」
――そんなことして、何が面白かったんですか?
「……」
――答えない、ということでいいですか?
「ごめんなさい」
――被害者に書いた謝罪文の中では『冗談だったことを理解してほしい』、『わざとじゃないことを理解してほしい』、などと書いてますが被害者の火傷を気遣うような言葉がまったくないのは何故ですか?
「直接会って言おうと思ってました」
――被害者がどんな気持ちかわかりますか?
「……」
――証拠として提出されてる被害者の調書って読みました?
「…読んでません」
――読まないで今日ここに来たんですか?
「…はい」
――被害者の状況を知ろうと思えば知ることはできるはずです。謝罪はもちろんですが、被害者がどんな被害を受けてどんな気持ちになったか、今後知るつもりはありますか?
「はい」
――弁償金はいくら払うつもりですか?
「10万円くらい…でも子供もいますしコロナで仕事も減ってしまって、生活が大変で…」
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