供述がコロコロ変わる強制わいせつ犯 なぜか被害者に対して「許せない」と発言 その真意とは|裁判傍聴

一方、逮捕された男は警察の取り調べに対して被害女性とは全く異なる供述をしていました。

「私は現場付近の路上で小便をしていました。するといきなり後ろから女性に引っ張られて、結果的に抱きつくような形になってしまいました。女性の中にはウソをつく人もけっこういます。勝手に私の男性器を見ておきながら痴漢呼ばわりされたことに憤慨しています。心外です。女性のことを絶対に許せません」

取り調べが進んでいく中で、被告人は犯行に至ったことも犯意があったことも認めましたが、供述は変遷を繰り返しています。

「風邪薬を飲んでいて、その上で酒も飲んだので意識が朦朧としていた。犯行時の記憶はない」

「お腹が空いてパンを買いに行く途中、公園で卑猥な本を見つけて読んでいたらムラムラしてきてやってしまった」

「軽い気持ちで、悪ふざけ半分でやってしまった」

記憶がない、という割には犯行前の状況や犯行時の自分の考えていたことについてはちゃんと供述をしています。どれが本当でどれがウソなのか、もしくはすべてがウソなのか、それは彼本人にしかわかりません。

 

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