外国人旅行者激減! 反政府集会で逮捕者! ホームレス増加! いまタイが大混乱中!!! あのパタヤ歩行者天国も死んだ!?

観光地などではホームレスが急増、治安も悪化!

このような政府への批判が高まる背景には、タイ国内の経済問題が深刻化している事情もあります。

タイは外国人の入国を厳しく制限し、これによりコロナの国内感染は抑え込んでいますが、一方で年間約4千万人もいた外国人旅行者が突然消えた事で、特に外国人旅行者の需要の大きかった観光都市などでは経済問題が深刻化しています。

特に外国人旅行者が多かった観光都市のパタヤ。パタヤでは現地住民の収入のうち約8割は観光客に関連した収入と試算されています。

その観光客の大半を占める外国人観光客が突然喪失し、さらに外国人観光客がいつタイへの入国が再開されるのかも不明な現在、パタヤ市では多くの人が依然として収入を失い、ホームレスの人口が増加してしまっています。

タイではタイ版の「Go to トラベル」というべき施策により、タイ人の国内旅行の需要は出てきているのですが、この需要はタイ人に人気の一部の場所や内容に限られて限定的であり、外国人旅行者に依存していたパタヤのような街では多くの事業が厳しい状態が続いています。

そのためパタヤでは現在でも、大手のホテルやレストランでも約半数程度しか再開しておらず、このことからホームレスの数もさらに増加してしまっていると見られています。

現在、パタヤのローカルな通りであるブーカオ通り、サウスパタヤ通りなどでホームレスが増加。町中でも、お寺の隅などで眠るホームレスが多く見られます。

 

パタヤのお寺にて 眠る親子らしきホームレス(写真:The Pattaya News)

 

さらに、ローカルな通りにある、外国人旅行者が来なくなって放棄され、使われていないバービアなどでは、ホームレスとなった人々などが生活しています。

 

パタヤ、ブーカオ通りのバービアに住む人々(写真:ThePattayaNews)

 

現地の行政当局が調査した所、ホームレスの一部は精神的な異常があるように見え、当局の調査官は別に逮捕しにきたわけではないと説明していても、慌てて逃亡したり、極めて非協力的である事が多くありました。また、ホームレスの一部は犯罪に走る事もあり、治安も悪化。人々は街中でもいつ犯罪に合うかわからなくなっており、社会問題となっています。