混乱招く『感染防止ステッカー』 小池都知事に問いたい「意味あります?このステッカー」 行きつけの店から感染者を出さない為にも
歌舞伎町と言えば、「密の象徴」だったゴールデン街などは、店主がフェイスシールドをしたり、カウンターと客席の間にはビニールシートを貼っている店も間々みられます。
石原慎太郎都知事の時代に「東京四大都市」とされたのが、歌舞伎町のある新宿ですが、その他には池袋、六本木、渋谷が内規として挙げられています。このうち池袋でもクラスターが発生し、同じく世間から白い目で見られました。四大都市のうち、渋谷、六本木は大規模なPCR検査は行われていませんが、新宿や池袋と同様の結果になるような予感がしないでもありません。
東京都で言えば、あるいは大阪や名古屋のような大都市で言えば、繁華街よりも、むしろ郊外での飲み屋、居酒屋、バーの方が気が緩んでいるように思えます。「要注意の街」として報道されていませんから。あえて街の名前は伏せますが、雑誌やテレビなどに「若者に人気の街」と称されているような郊外の街の飲み屋です。
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「新型コロナウィルス感染防止中」ステッカーは、「換気をよくしている」などの条件をクリアします、
居酒屋編では
・座席の工夫など従業員も含めて対人間隔を確保し、大声で会話しないよう周知している。
接待を伴う飲食店編では
・座席の工夫など従業員も含めて対人間隔を確保し、大声で会話しないよう周知している。
とあります。これが守られる店は中々ないでしょう。そもそも酔っぱらって大声でしゃべるのが、居酒屋やバーの主たる存在価値ですから。ですからこのステッカーは全く意味がなく、貼っている店は「心がけます」という店主の心の表れなんだな、と客としては解釈するしかなさそうです。
店側としても、ステッカーを貼らない訳にもいきません。これによって少しでも客が来てくれればという思いでしょう。
それでも客は飲酒をすれば、大声を出します。反対に、ソーシャルディスタンスを守る客もいます。席が近ければ、感染のリスクを避けるため、ソーシャルディスタンスを守る客がその場を離れざるを得ません。
店側も、気分よく飲んでいる客に注意をするのは、特に常連の場合はし辛い為、双方らとって厳しい状況です。それも都や国が明確なガイドラインを示さないからです。
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