石原、猪瀬、青山、生島、落合…60歳超えてケンカ自慢するおじさん 『水道橋博士×町山智浩 がメッタ斬りトーク』(5)

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町山:そういう面白さ?

博士:面白さ。しかも、俺は楽屋が隣だったから、マネージャーが奥さんで、夫婦仲睦まじくやっているんですよ。林家ペーパーさんみたいに(笑)。でも、それは芸人ならね、許されるけど……。政治家は問題ありですね。

町山:『藝人春秋2』のジモンさんの章、すごいですね、俺は絶対負けないって、なぜなら闘わないからだって。

博士:歴史上、俺と同じ境地にいるのは、宮本武蔵と大山倍達とヒクソン・グレイシーしかいないという。

町山:ヒクソン・グレイシーを呼んで来いっていう話だよね。

博士:そう。でも今まで闘ったことはないっていうんです。理由は相手が逃げるから。

町山:わっすげ、逃げるのは自分じゃなくて、ヒクソンだと。

博士:そう。あと山の中じゃないと闘わない。

町山:山にいるとなんで強いんですかって聞かれたら、森が守ってくれるって。木とかが動いて守ってくれるって。もののけ姫かよ。

博士:本当すごいでしょ。あの話は、ジブリっぽい。おとぎ話ですよ。

町山:すごいね。聞いてる人もいるんだもんね。

博士:雨の中に傘を差さずに立って、体温で皮膚ごと乾かす練習をしている。それで高熱を出して入院している(笑)。めちゃ面白いよ。最終的には俺の存在は、神だって言い出すんだもの(笑)

町山:ジモンさんの話って、どんな顔して聞けばいいの? 笑っちゃうじゃん。

博士:そりゃあ笑いますよ。オオウケです。

町山:やっぱ笑われると心外な顔するんですか? 青山さんとかジモンさんとか。

博士:やっぱお笑いの持ってる自意識、本当に自慢話が受けてる時、俺こんなことやったたんだよ、みたいな。悪趣味で語ってるけど、受けてたらいいけど、これほぼセクハラだからね、みたいなのも、あるわけじゃないですか。そういうのって人間の意識の中にあるなあと思って。興味深く聴くんです。それを面白がるわけじゃないですか、基本は、ボクの場合。
例えば、上杉隆がオナニーしたことがないっていう。

町山:オナニーしたことがないって、それ自慢すること?

博士:それって、どんな嘘なんだ。中学生がよく言いますよね。

町山:それで尊敬されると思ったのかね? 「すごいっすね!上杉さん! あこがれる!」なんて誰も言わねって。なんか勘違いしてるよねえ。

博士:でも、確実に言ってるからね。TBS『キラ☆キラ』のレギュラーだった頃、青山の料理屋で小島慶子と一緒に食事して、「僕は何年間オナニーをしたことがない」って。

町山:マジ、中学生かもしれないね。

博士:Abemaで村本くんの番組で上杉隆と対決する時に、数ヶ月待たされて、最終的に上杉隆が大統領選の取材だって言い出して、実現できなかったけど、あの時、ボク、山のような資料を作って……。

町山:上杉隆に対しては、とにかくオナニーだけを徹底的に追及してほしいです。たまった精液はどうしていたのか。毎回、夢精していたのか。その部分だけを徹底的に追及してくださいよ。

博士:そのAbemaの対談前日に、町山さんに連絡したら、今日と同じことを俺にずっと言ってたんですよ。やっぱり同じ人だね(笑)。いや、でも、番組でオナニーだけで1時間の追求は…(笑)。って言って。

町山:だって乙武くんだって絶対してるぜ~? いや、もう本当に許せないなあ。上杉がオナニーしたことない自慢。

博士:町山さん、こういう部分がガチンコなんですよ。オナニーだけに(笑)

町山:青山さんの体力自慢とか聞いたときに笑います? その場で。

博士:いや…それが英雄譚としても聞こえるじゃないですか。

町山:ああいう人たちって必ずケンカ強い自慢するね。

博士:する。する!!(笑)橋下徹も慎太郎も必ず自分がケンカが強いって話をする。

町山:いちばんすごいのは落合信彦がブルース・リーに勝ったって話。

博士:(笑)。今の人知らないだろうけど、落合陽一のお父さんね。『2039年の真実』って本を書いて、アサヒスーパードライのCM出てた、大ベストセラー作家にして自称(笑)ジャーナリスト。

町山:マジでブルース・リーに勝ったって言っちゃってんだもん。

博士:そういうのを全部調べるのが好きなんだなー俺は。生島ヒロシさんがベニー・ユキーデと戦いそうになった話とかね。ここにも書いたけど。