これからも起きる戦後最悪の「テレビのヤラセ」3選 強烈すぎる糞のようなホントの話 “過剰演出”どころではない暴挙!

【3】「最初から最後まで丸ウソ」

[番組名]『発掘!あるある大事典II』

[制作]関西テレビ

[放送期間]2004年4月4日~2007年1月14日

[主な出演者]堺正章、志村けん、柴田理恵など

 

歴代の「やらせ事件」のなかで、偽装や捏造の数が尋常ではなかったのがコチラです。問題になったのは第140回放送の「食べてヤセる!!! 食材Xの新事実」というコーナー。納豆のダイエット効果を紹介したのですが、それを裏付けるためのデータや証言がほとんどウソということが発覚します。例えば、

・アメリカのあるダイエット研究において、痩せた被験者の例として3枚の写真を紹介したが、いずれも被験者とは無関係

・テンプル大学のアーサー・ショーツ教授のコメントを日本語訳付きで流したが、その日本語訳は制作側が恣意的に改変したものだった

・番組で行った検証では、結果データのエビデンスとして必要になるいくつかの検査を行っていなかったり、検査結果の数値が架空のものだったりした

・番組で提示したグラフが無断掲載だった

などなど、テーマありきで実証する行為がほぼ丸ウソという、ちょっと正気を疑うような事件でした。

 

そのほかにも、ラジコン企画で作為的な編集作業が問題となったフジテレビ系『ほこ×たて』、無名の女性タレントを素人として出演させたことで司会の逸見政孝氏が激怒して降板した朝日放送制作の『素敵にドキュメント』など、「やらせ問題」で話題になった番組はたくさんありました。そして、冒頭で述べたように、令和になった今でも大きな「やらせ疑惑」が次々と明らかになっているあたり、テレビの「やらせ体質」がこれから変わることはないのかもしれません。(文◎百園雷太)

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