これからも起きる戦後最悪の「テレビのヤラセ」3選 強烈すぎる糞のようなホントの話 “過剰演出”どころではない暴挙!
【1】「やらせリンチ事件」
[番組名]『アフタヌーンショー』
[制作]日本教育テレビ(後にテレビ朝日)
[放送期間]1965年4月5日~1985年10月18日
[主な出演者]榎本猛、桂小金治、山田吾一など
おそらくテレビ史において最悪と言っても過言ではない「やらせ事件」といえば、午後のワイドショーの草分け的な番組として人気だった『アフタヌーンショー』でしょう。
1985年8月20日に放送された「激写! 中学女番長!! セックスリンチ全告白」というコーナーで、番組ディレクターがリンチを指示していたことが判明。その結果、番組は打ち切りになり、ディレクターにも逮捕状が出されました。
具体的な内容ですが、東京都のある暴走族がバーベキューパーティーをしているなか、参加していた女番長2人が女子中学生5人をリンチするシーンを「隠し撮り」したものが放送されます。これは完全に犯罪ですから、番組をきっかけに警察が動き、暴行を加えた女性や関係者が逮捕されることになりました。そして、取り調べを進めるなかで番組側の「やらせ」だったという証言が浮上。これに対して、テレビ局側はあくまで情報提供を受けたことで隠し撮りしたものと突っぱねます。しかし、捜査の結果、テレビ朝日のディレクターが〝女番長〟や暴走族に指示してリンチを行わせていたことが明らかとなり、最終的に暴力行為教唆容疑で逮捕状が出されました。ちなみにディレクターは協力者に14万円の謝礼を渡し、リンチ被害者の女子中学生たちは真相を何も知らされていなかったそうです。