「スバルで街は潤ってたのに…」 群馬・太田市のキャバクラ・おっパブが絶滅の危機に! 工業都市を襲うコロナの恐怖

「7月に、(踊るほうの)クラブで20代の若者を中心としたクラスターが発生してね。それが決定打となった。ウチなんか30代以上のお客さんがほとんどで、客層は全然違うのにもろ影響を受けましたよ。いまじゃ、通ってくれるのは一部の常連さんだけ。お客さんに聞いた話だと、奥さんとか家の人に相当言われるみたい。『まさか、南一番街にいくつもりじゃないでしょうね!』って。これじゃ、行きたくても行けないよね」

実際、街を歩いてみるとわかるが、週末などは仕事帰りの男性客がそぞろ歩きしていたものが、パタッと止まってしまい、閑散としているのだ。そんななかで耳にするのは、いまいち元気のないキャッチの呼び込みと、これだけはいつも元気なフィリピーナの笑い声だけだ。街のタクシー運転手もこう証言する。

「だいたいの印象だけど、周囲の飲食店の4割近くは閉店か休店している状態だね。それに正直客のほうも、怖がっていかないよ。このままじゃ、南一番街ごと潰れちゃうんじゃないんかね」

客のほうも怖がって……と運転手は話したが、恐怖は店舗側にも強い。バーなどは新規の客の入店を断るところが多く、事実上、地元民以外は締め出しているように見受けられる。なかには、「太田市内在住の方のみ入店可能」という張り紙を用意している店舗もあったくらいだ。

ガラガラです…(筆者撮影)
こんな差別も…(筆者撮影)

参考記事:なぜ「おっぱいパブ」はクラスター感染を発生させるのか そのメカニズムを徹底解説 コロナ禍において重要視すべき営業形態 | TABLO