未だ具体案示さず 大相撲9月場所は前途多難な状況で初日 無給を恐れる力士たちに相撲協会は「あとで考える」との方策

このように、すんでのところで本場所中の力士の感染は免れてきました。しかし9月場所を前にして、玉ノ井部屋でクラスターが発生。陽性反応が出た力士19人全員が、医療機関に入院する事態に直面しています。

本場所が中止されれば、成績そのものがつきませんが開催されるとなると、彼らは休場扱い。休場は負けに等しいため、特例措置がなされなければ番付が陥落します。

それでもなお協会から具体案は出されず「場所後に協議する」との発表のみ。場当たり的どころか、事後判断という遅れに遅れる対応を取ることにしているのです。

その場所の成績によって、翌場所の番付が決まる大相撲。万が一、十両から幕下に下がるようなことになれば、一気に無給生活に突入するのです。「感染したことが悪いことではない」と芝田山部長は話しました。しかし2ヶ月先から突然、給料がなくなるかもしれない不安に対して、いまだに具体的な救済措置をを示していない協会。

改革を経て、外向きの動きには若干の改善が見られてきた相撲協会ですが、内側に向けた改革はまだほとんどなされていないようです。

コロナ拡大からすでに半年、早急な具体案の提示を切に願います。(文◎Mr.tsubaking)

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