「帰るわけにはいかない…」 外国人技能実習生が日本で稼げなくなったら“やること” これが『先進国』の姿なのだろうか
数年前から外国人技能実習生の失踪が大きな社会問題となっています。失踪する実習生の人数は毎年数千人にのぼります。失踪の理由は様々ですが、不満を抱えて受け入れ先の企業から逃げ出してしまう実習生は後をたちません。
彼らのうちの多くは「お金を稼ぐため」に技能実習生となる道を選びました。母国で仕事がなかったり、家族を養うのに充分な賃金を得られなかったり、一人一人が個別の事情を抱えています。
日本で数年間働いてお金を稼げば…そんな希望を抱いて言葉も文化も違う異国へとやって来るのです。
その希望が打ち砕かれ絶望に変わった時、「失踪」という選択肢を選んでしまう者もいます。
先日、そんな失踪技能実習生のオーバーステイ裁判を傍聴してきました。被告人はオーバーステイだけでなく、逮捕当時には偽造在留カードも所持していました。もちろんどちらも犯罪です。法によって裁かれなければなりません。ただ、傍聴をしていて疑問に思ったことがあります。