「話がぜんぜん違うじゃん!」いきなり入国不可のピンチ 『不安だらけの韓国隔離日記』2週間軟禁の始まり
仁川国際空港には、到着してから空港外に出るまで、4カ所ものチェックポイントがありました。第1のチェックポイントでは、隔離対象者が毎日2回、健康状態を報告するためのアプリをスマホにインストールし、そこに指名と生年月日、性別、国籍、携帯電話番号、緊急連絡先の電話番号、待機場所の住所を登録。その内容を係員が確認したら、次の段階に進みます。
しかし私の場合、空港で隔離施設を割り当ててもらうまで、住所などわかりません。
私 「あの~、隔離施設はどこで割り当ててもらうんでしょうか?」
係員「隔離場所は、皆さん事前にご自分で確保していただく必要があります」
私 「へ? 空港で検査を受けて、ホテルとか研修施設とかの隔離施設を割り当ててもらうのではないですか?」
係員「海外からの入国者が増えて、それでは対応しきれなくなったのです」
私 「でも日本で韓国領事館に確認したら『そのまま行けばいい。事前の手続きは必要ない』と言われたんす」
係員「事情はよくわかりませんが、居住地の保健所に連絡して、ご自分で探していただく以外に方法はありません」
困りました。まったく想定外の事態です。何しろ生まれて以来、日本でだけ暮らしてきた私には、韓国での居住地など存在しないからです。