「話がぜんぜん違うじゃん!」いきなり入国不可のピンチ 『不安だらけの韓国隔離日記』2週間軟禁の始まり

係員にいくら話しても、らちが明きません。「なんだよ!このままトンボ返りしてやろうか!」との考えも浮かびましたが、いったん冷静になるよう努めます。

やれることは限られています。助けてくれそうな韓国や日本の友人に、片っ端から連絡を取りました。するとネット上の情報から、ソウル市が指定した隔離施設(ホテル)に入所するにも、保健所を通じた申請が必要であることがわかりました。

ここからはちょっと微妙な話になるので詳細は省きますが、結果的に、日韓の友人の助けでソウル市内のホテルへの入所が決まりました。仁川国際空港の片隅で床に座り込み、スマホの操作に没頭した時間は2時間を超えました。

晴れてアプリへの登録情報が揃い、第1チェックポイントを通過。第2チェックポイントの窓口を担当しているのは、陸軍から支援に出てきている軍人たちです。ここでは、アプリの登録情報を精査します。隔離場所の住所からどのような施設かを確認し、緊急連絡先の番号に電話をかけ、相手が出なければ、確実につながる他の番号を求められます。

至る所に監視の目

第3のチェックポイントは、入国審査です。旅券のチェックと同時に、ここでも隔離場所が確保できているかどうかを確かめられます。