狭い空間で募るストレス…『不安だらけの韓国隔離日記』2週間軟禁のリアル

新型コロナウイルスを克服し、世界経済が元の軌道に戻るためには、各国間の自由な往来が不可欠だ。日本政府も10月1日から、新型コロナ対策として取られてきた外国人の入国要件を緩和した。

とはいえ、全面的な緩和はいまだ想像すら及ばないのが現状で、外国からの入国が認められても、一定期間の隔離が求められる。もちろん、これは日本に限った話ではなく、むしろ日本よりもずっと厳しい隔離義務を課している国もある。そのひとつが韓国だ。

9月26日から韓国に出張中の会社経営者A氏(40代、男性)の「隔離日記」を紹介する。連載の第4回目(編集部)。

参考記事:「話がぜんぜん違うじゃん!」いきなり入国不可のピンチ 『不安だらけの韓国隔離日記』2週間軟禁の始まり

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私は10月3日の午後2時、韓国・ソウル市内にあるスカイパークホテル東大門1号店というビジネスホテルの1室でこの原稿を書いています。同ホテルはソウル市との契約の下、一棟丸ごと新型コロナウイルス対策の隔離施設として使用されています。

韓国政府は現在、海外からの入国者に対して、2週間の自己隔離を求めています。これは法的な義務で、対象者は隔離場所となる自宅の敷地やホテルなどの部屋から一歩も外に出てはならず、違反すれば最長で懲役1年などの重い刑罰が科せられます。

食事以上のストレス

私は9月26日、仕事のためやむを得ず出張に来たのですが、隔離生活を送るうえでの最大の不安は食事でした。事前に集めた情報では、施設入所者に1日3回提供される食事は「冷たくてマズイ」とのことだったからです。