狭い空間で募るストレス…『不安だらけの韓国隔離日記』2週間軟禁のリアル

結論を先に言うと、この心配は杞憂に終わりました。食事の内容は施設ごとに差があるのかもしれませんが、少なくとも私がいるホテルで提供される食事は、温かい状態で配達され、味もまあまあいけます。もっとも配達と言っても、弁当の包みが部屋のドアの前に置かれているだけですから、回収が遅れれば冷めてしまいますが。

食事の内容は、朝がサンドイッチか粥、昼・夜がプルコギなどの韓国料理や、カレーなどの洋食をメインにした弁当にスープが付いたものです。また希望すれば、これらをサラダと果物、牛乳(あるいはジュース)のセットに変更することができます。

韓国・ソウルの隔離施設で出されたある日の昼食。豚キムチ弁当(A氏撮影)
韓国・ソウルの隔離施設で出される朝昼夕食はサラダセットに変更可能(A氏撮影)

さらには「食べない」という選択肢もあり、その場合、外からデリバリーを取れば、フロントから部屋まで届けてくれます。

「隔離して感染」の本末転倒

実のところ、食事の内容について不安に思っていたのは、「冷たくて不味い」という噂のためだけではありません。