なぜ…? 秋田県内で「梅毒」が急増している理由
実はこの梅毒、全国的にみても増加傾向にあるのだが、秋田県内の梅毒増加にはある特徴がある。それは、毎日の記事中にもあるのだが、性風俗産業の周辺で増加傾向がある、ということだ。むろん、代表的な性感染症でもある梅毒が、性風俗周辺でリスクが高くなるのは仕方ないのかもしれない。
しかし、今回の「梅毒パンデミック」を日本全体としてみると、全国的には20代女性を中心に性風俗従事者・利用者以外にも感染が拡がっている。それに対し、秋田県内では性風俗産業中心……つまりは、トレンドから外れているというわけだ。
さて、問題はなぜ秋田県だけがトレンドから外れ、性風俗産業周辺に影響が出ているのか? ということである。偏りの原因(要因)に関して、県の感染症情報センターなどから特に発表はみられないし、またその任でもないだろう。
そこで、風俗記者として筆者なりに考察してみた。結論としては、ふたつの原因(要因)が推測される。ひとつは違法性風俗・闇性風俗の跋扈。もうひとつは、転々虫による地方遠征だ。
まず前者だ。実は筆者がこの記事に関心を持ったのは2年前の2018年、やはり同じ東北、福島で梅毒の流行が見られていたからだ。この時も、性風俗との関係性がささやかれた。そして、その福島は秋田同様に違法風俗が跋扈している。業種を上げれば「援デリ」(援助交際を偽装した違法性風俗)などがその代表例といえよう。
このテの違法性風俗はまっとうな性風俗と比べて、衛生管理面が著しく劣る。また、「生」「中出し」など過激なサービスをウリにする場合も少なくない。言うまでもないが過激な分だけ、性感染症のリスクは高くなる。
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