夫を「GoToゾンビ」に変えたキャンペーンが許せない! 無理やり家族旅行させられた北海道で見た衝撃の光景|春山有子

ちなみに夫は、会社でも「おい、GoToでランチ行くぞ。俺のポイントを貯めさせろ」と後輩を強制的にランチに誘っているんだとか。もう、こんな生活、耐えられません。

そもそも我が家は、こんなに頻繁に外食していいような経済状況ではなかったはずです。しかも、夫が利用しまくっているのは大企業リクルートが運営するぐるなび。本来、夫はリクルートを儲けさせるような男ではありません。近所の定食屋で「おばちゃん、俺、おばちゃんのメシほんとに好きだわ」と言いながら炊き立て白米と分厚いとんかつを頬張り満足するような男のはず。

夫をゾンビに変えてしまった、GoTo。許せない……。

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そんな憎しみがふつふつと湧いてきた頃、ご機嫌取りか、夫が「前から北海道の○○に行きたいと言っていたよね? GoToトラベルで行こう」と持ちかけてきたのです。そうして冒頭の通り、普段はLCCしか利用しない筆者たちはJALでGoTo北海道。おそらく50%OFFといった感覚で旅行をすることができました。

筆者たちが1日目に滞在したのは、繁華街ではないものの街の中心街。宿は徹底したコロナ対策がなされ、閑散とした街中でも道ゆく地元民はみなマスク姿。

2日目に行った辺境の温泉地の宿も同様で、バイキングは手袋装着を求められる一方、宴会場からは十数人がどんちゃんする声が漏れ聞こえていました。

さて、温泉街を散策すると一見ホテル数は多いものの、よく見ると数件を残して廃墟となっており、ゴーストタウンと化していました。90年代から時が止まったような土産物屋の店主に話を聞きます。