ホームレス記事はなぜ炎上したのか 取材に欠けていた「当事者性」|久田将義

写真はイメージです(撮影・編集部)

cakesというプラットホームに「ホームレスを3年間取材し続けたら意外な一面にびっくりした」というタイトルが「クリエイターコンテスト優秀賞」を受賞したとの事。読んでみました。ジャンルが「エッセイ」となっていました。

夫婦のライターが3年間にわたり、ホームレスを取材しその時思った事を綴っていくというもの。ホームレスを通称「おじさん」と呼び、彼らの生活やホームレスの道具の扱い方の工夫など淡々とつづっていくのですが、その描写が「異文化に触れた一般人」枠から出ず、SNSでは「ホームレスをバカにしているのでは」といった辛辣な感想が眺められました。

この記事に対してはツイッターを中心に炎上。よほどの抗議が来たのか現在、運営から

「本記事は、ホームレスの方々のプライバシーに配慮し、掲載許諾をいただいた上でお届けします。著者とホームレスの方々との関係性についての説明が不足していたため、2020年11月16日11:28に本欄と本文の一部を修正しました。」

というただし書きが追加されていました。

参考記事:ネットで使用しない方が良い用語「マスゴミ」 日本でアメリカのような「分断」が起きないように | TABLO