コロナ一年 歌舞伎町で「勝者」となったのは“若い女性”に客を絞ったホストクラブ そして「敗者」となったのは…

そのような状態を考えると、ホストクラブは結果的にではあるが、コロナ禍において「勝ち組」に入るのかもしれない。むろん、平時と比べれば「どこが勝ち組だ」というお叱りも受けようが、客層が圧倒的に“若い”女性。ホスト自身も若年だ。コロナに罹患することに怯えている中高年とは違い、万が一の場合でも「若いから大丈夫」という心理が働いていると思われる。

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いまひとつ、最初の緊急事態宣言時に強い批判を受けたパチンコ店もまた、「勝ち組」に入るかもしれない。もともと、他者とはしゃべらない、また、店側の努力もあり、広い店内で換気を徹底すればリスクは他業種に比べてまだ少ないとも言える。さらにはっきり言えば、客の多くは一種の「依存症」に近い。彼らにとっては不要不急ではなく有用有急な存在なのだ。そこも、コロナ禍でも一定の需要が保たれる理由と思われる。

「不要不急の最たるものだ!」と目の敵にされた…

一方「負け組」に分類されそうなのは、圧倒的に居酒屋を筆頭とする酒類を提供する飲食店だろう。特に店舗規模が大きく、従業員を多く雇っているところほどダメージが大きい。