コロナ一年 歌舞伎町で「勝者」となったのは“若い女性”に客を絞ったホストクラブ そして「敗者」となったのは…

「若者」と「依存症」をターゲットにしたビジネスが勝った

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コロナ禍以降、まる一年たつが、収束の目途はいまだたっていない。筆者はこの渦中、マスコミやネットにより半ば「戦犯」扱いされてきた日本一の歓楽街・歌舞伎町を定点観測してきた。およそ、週の半分は現地に足を運んだと思う。率直に言って街自体は青色吐息、住人たちは終わりの見えない戦いに疲れを隠せない。

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そんな、現時点で少しずつ業態ごとの反応に違いが見えてきた。語弊を恐れず言えば、「勝ち組」と「負け組」に分かれてきたようなのだ。つい先日、歌舞伎町のメインから少し外れたビルの外壁を見て驚いた。コロナ以前は、歌舞伎町の実質的な風俗王(都内一の風俗王と言ってもいいだろう)が率いるグループ店舗の広告が出ていた場所が、某大手ホストグループの広告に変わっていたのだ。

もちろん、風俗王が率いるグループは莫大な資金と多岐の業種にわたり、コロナ禍にも屈することはおそらくないだろう。それでも、「無駄」と思える出費は控えるようにはなっているし、看板店で歌舞伎町の有名店でもあるレストランは、長期休業中の状態だ。