『映画秘宝騒動』にひと言だけ言いたい あの「だいしゅきホールド起源事件」の様に綺麗に終息させましょ|春山有子

こうして尾を引きがちなツイッター界隈発の騒動ですが、近年まれに見るすっきりとした解決が訪れた騒動といえば、”だいしゅきホールド起源事件”ですよね。

ことの発端は20年3月8日、ライトノベル作家の三国陣さんが自身のツイッターにて、

「『だいしゅきホールド』とかいう知能指数0の妄言を生み出したのは私だ。正直すまなかった」

と発言したことでした。さらに自信たっぷりに、

「『いいや私こそが本当のだいしゅきホールド考案者だ!!』という人がいるなら、その人に譲ってあげても構いませんが……欲しいかその称号? そうか?」

「狙って生み出せたなら凄いだろうけど、あれは酔っぱらいが世迷い言を口走ったら偶然流行っただけなんだよ。つまり私じゃなくて拾って流行らせたお前らが悪い(責任転嫁)」

と追ツイートしました。

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すると親しい同業者らしきアカウントが、「だいしゅきホールド」初出と思われる2ちゃんねるのスレッドの書き込みを拾ってきて提示します。日付は2009年10月3日。

<どうでもいいがオレはこのことを『だいしゅきホールド』って名前つけて呼んでる>

という書き込みです。三国さんは「すいません…」「そのころ私コンビニの夜勤だったんですけど、昼間だと眠れなくって酒飲みながら2ちゃんやってた」とやんわり肯定します。するといっきに”起源者”として拡散され、三国さんの元に「神」「偉人」など賛美の言葉が続々と集まるのです、が。

あるユーザーの引用リプライで流れが変わります。

「『だいしゅきホールド』って名前考えたの僕なんですけど、『アレ書いたのオレなんスよw』って自慢するのが恥ずかしくて今まで黙っていたら、ラノベ作家さんにお仕事の宣伝に使われはじめてしまいました。

とてもつらい。おなかいたい。ぼくのものじゃなくていいけど あなたのものではないハズです」