ワクチン輸送難航を日本企業が救うか マクセル社が世界初の全固体電池を量産へ マイナス70度でも使用可能

「全固体電池」とは何か?

資料:マクセル株式会社より

この全固体電池とは簡単に言うと、一般的なリチウムイオン電池は電流を発生させるために必要な「電解質」に液体を使っているのを、固体にした電池の事です。

この全固体電池、一言で言うと「未来の電池」というべきもので、従来の電池と比べて格段に小型で大容量化が可能な上に、リチウムイオン電池のように危険な液体の電解質を使う必要がなくなり、形状も自由となり安全性も非常に増します。また、長寿命であり、温度変化にも強くなるという特徴があります。

【資料】全固体電池に共通する特性

構造や形状が自由。薄型など、柔軟な電池が実現

小さな層を重ねることで小型・大容量化が可能

固体なので丈夫。寿命が長くて熱や環境変化に強い

高速充放電が可能

ビジネス+IT)「全固体電池」をやさしく解説、従来の電池との違いや実用化の見通しは?

https://www.sbbit.jp/article/cont1/37046 より

尚、全固体電池には硫化物系と酸化物系があり、硫化物系が本命と言われています。この硫化物系の全固体電池を世界で初めて今年から量産化するのが、マクセル社の「コイン型全固体電池」です。

この電池、マクセル社によると「マイナス50度~125度」の、超低温から超高温でも利用可能であり、これまで電池が使えなかった温度でも、電池が使えるようになる画期的な新商品です。これにより、超低温輸送の現場でも電力を供給できる唯一の電池となっており、大きな注目が集まっています。

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