マッチングアプリで命を削るほどの危険な体験 名前を変えただけの「出会い系サイト」には要注意|岡本タブー郎

100%サクラのマッチングアプリなんてザラ

235万人ものチャンネル登録者数を誇るユーチューバーも、マッチングアプリをプロデュースする時代です。マッチングという言葉は今どきで、若い人たちの「ハードルを下げる」ことに成功しています。ビジネスの上手い人はいろいろと考えるなあ…と感心するほどですが、中身は何ひとつ、あの「出会い系」時代と変わっていないことを理解してください。

「もう、10社近くにアプリ作って納入しましたよ。基本的には同じ仕組みで、男性ユーザーが女性と話したければどんどんポイントを使っていくっていうものですよ」

弊サイトの取材に応じてくれた、アプリ制作者(エンジニア)は語ります。

「なんでこんなに人気なんですかねえ? 結局アプリの中身は出会い系サイトと何ひとつ変わらないし、目立っている運営会社だって昔と同じメンツじゃないですか(笑)。マッチングと名前を変えただけで、こんなにまたブームになるなんて、信じられないですね」

出会い系サイトの頃は、まだあまりスマホが普及していない時代でした。ギリギリ、iモードが生き残っており、ユーザーはコンビニに置いてあるLoppi的な機械で電子マネー的なやつに課金して、怪しげなiモードサイトに巣食う「ヤれる子」を探していました。

それがスマホ時代となり、アプリとなって出会い系サイトは生まれ変わり、名前も「マッチングアプリ」と受け入れやすいものとなったわけです。

「今の技術だと、どこの誰がやってるってことは丸わかりだし、クレジットカードの情報だって筒抜けですよ? こんなのやってて、本当に大丈夫なんですかね」

義憤にかられたエンジニアさん。けど、あんたも出会い系業者のシステムの中の一人でしょうが。

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さて、弊サイトはマッチングアプリでサクラをやっている40代女性にも接触することが出来ました。彼女はいちいち爆笑しながら、こう教えてくれました。

「男の客の気を引くようなことをず~~っと言って、ポイントをどんどん使わせて、課金させる。そしたら自分にボーナスが入る仕組みなんですよ。社長に『おまえうまいな。毎日バイトに来てくれ』って言われちゃいました」

……まさに、iモード時代に聞いたような話です。それでもあの頃はサクラもいたけど会える子もまあまあいたんですよね。

「え? うちは100%サクラですよ。申し訳ないけど男性客は誰にも会うことはできません(笑)」