マッチングアプリで命を削るほどの危険な体験 名前を変えただけの「出会い系サイト」には要注意|岡本タブー郎

命を削るほど怖かった経験

かくいう筆者も、出会い系サイト全盛期の頃、会社から命じられて毎日「脱げる女性」を探していた時期がありました。当時、私はエロ本編集部にいたわけですが、激烈に斜陽するエロ本業界は当時、金のかかる単体女優のグラビアを諦めて、その辺の素人女性の決して芸術的ではない「生々しい裸」を金づるとしていました。

1日に多くて5人ほどの女性と待ち合わせ、挨拶もそこそこにラブホテルに入るのが仕事でした。会社にも行かず、池袋や新宿、渋谷の路上でずっと過ごしていたのです。サイト上でやり取りするとすぐにポイントを失ってしまうため、メールアドレスを教えてやり取りをしていました(もちろんLINEなんて無い時代)。そこでハメ撮りをしていくら、どんな雑誌にのるのか、目線は入りますなどの条件を交換して、待ち合わせ場所へ行くだけの日々でした。

素人の女性と会うというのは、それはそれはもうトラブルの連続でした。今回はそこにはあまり触れませんが、手首がカッターで切った痕で「蛇腹」みたいになってる子、泥水の中に入ってから来たのかと思うほど汚い姿の子、部屋に入ってみたら実は脱糞していてものすごい臭いだった子、いきなり麻薬を出してきてすすめる子など、南米やアフリカを一人で旅して来たくらいの度胸が付きました。

しかし、そんな私でも、渋谷で出くわしてしまった「美人局女」だけは今でもたまに夢でうなされることがあります。

おすすめ記事:『社長と晩ごはん』というマッチングアプリが話題 パパ活のニオイに「社長『の』晩ごはんでは?」の声が多数 | TABLO

「今日って3万円だよね?」

ハメ撮りしている最中にその女は無表情で私に聞いてきたのですが、約束の金額は2万円でした。もはや2でも3でもやることは同じだし会社の金だし、どちらでも良かったのですが、私は「いや、2だったと思うよ」と返しました。

すると女性は「ふ~~ん」とだけ言い、ハメ撮りをされたまま携帯電話(もちろんガラケーですよ)に何か素早く書き込んで送信している感じでした。私はハメ撮りしながら「ああ、これはなんか、まずいことになるな」と思ったのです。