マッチングアプリで命を削るほどの危険な体験 名前を変えただけの「出会い系サイト」には要注意|岡本タブー郎

しらを切るラブホテルの受付

撮影が終わり、お互いが服を着ている時に、「ドンドン!」とラブホテルのドアが叩かれました。2000年代のラブホテルは玄関にまで料金をスタッフが取りに来ていたのでしょうか。そんんわけはありません。これは明らかに異常事態が発生しています!

ダッ!!

その女はダッシュで部屋のドアへ向かい鍵を空けます。すると、外から中に大きな男が一人入ってきたのです。そいつは、

・ジェルで真っ逆さまに固めた短髪
・目は一重
・口元は黒いマスク(2000年代だよ)
・背丈は180センチ位
・体重は100キロ近いと思う
・上下、白のウインドブレーカー
・足はサンダル
・左手は上着のポケットに入れらたままでこちらに向かって尖っている
・右手にはセカンドバッグ

という出で立ちでした。もうお分かりですね。これが「美人局(つつもたせ)」というものです。海外でも「TSUTSUMOTASE」で通じるとか通じないとか言われている、アレです。女は渋谷界隈のワルとグルになり、二人一組で金稼ぎをしているようでした。

ポケットが尖っているのはなぜだと思われますか? そうです、小刀が入っていたんですよ。相手の見た目はK-1の佐竹です。生きた心地がしなかったのは言うまでもありません。

何とかしてその場を収めることが出来たのですが、それを書いてしまうと5万字ほど必要になるのでこれくらいにしておきますが、今日も普通にマッチングアプリに登録しただけでこんな体験をしている人が日本にはたくさん存在していると思われます。

知らないやつをみすみす通してしまったラブホテルの受付に行き苦情を言いましたが「知らない」「そんな人はいなかった」の一点張り。ホテルぐるみの犯行なんじゃないかとさえ疑いました。

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みなさんは知らない人と1対1で出会った時、もしそこでトラブルが起きたら完璧に対応できますか? それが出来ないのなら、簡単に手を出してはいけないジャンルのものだということが少しは分かって頂けたでしょうか?

というか、他人によって、いやプログラムによって適当にランダムに「マッチングされたもの」って、そもそも「出会い」と呼ぶのでしょうか。私たちは、そういう世界では生きられないから人間をやっているのではないでしょうか。みなさんが誰かと出会うことは「縁」があるからに違いありません。どうか、人間をやめないでください。一度人間をやめてしまった私が言えるたったひとつのメッセージです。

マッチングアプリをプロデュースして信者に課金させているあの男も、きっと人間ではないのです。(取材・文◎岡本タブー郎)

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