衆院選直前 四国新聞はなぜ小川淳也氏に当てないで報道したのか│プチ鹿島

真価を問われる立憲民主党(撮影@編集部)

先日、配信トークライブをおこないました。メンバーはTABLO編集長の久田将義さん、ジャーナリストの青木理さんと私プチ鹿島の3人

Twitteアカウント「Dappi」について青木理さんがライブ開始と同時にぶち込むという開幕ダッシュならぬ開幕ダッピ。後半では衆院選からの「地方メディアが権力を牛耳る実態」についても話が出た。地元紙は大きな権力であり、その影響力は計り知れないと。
話を聞いていて直近の記事を思い出した。香川の四国新聞が書いたこれ。

『維新新人に出馬断念迫る 香川1区 立民・小川氏』(10月12日)

香川1区は自民党の平井卓也氏と立憲民主党の小川淳也氏による一騎打ちとみられていたが、今月8日になって、元国会議員秘書で新人の町川順子氏が維新の公認候補に決まった。

《町川氏の動きにすぐに反応したのが小川氏。街頭活動やツイッター上で、町川氏が以前、国民民主党代表の玉木雄一郎氏(衆院香川2区)の秘書だったことを紹介し「知らない人でないだけに少しショックを受けている」「選挙区選挙はどの党であれ、野党一本化すべき」などと主張した。》(四国新聞)

そして読みどころはここ。

《町川氏によると、公認発表後、小川氏本人から電話があり「出られたら困る」などと言われたという。小川氏は町川氏の実家の家族のところまで訪れ、出馬断念を求めた。》(四国新聞)

読んでとにかく不思議だったのが、記事の主役である小川氏のコメントが一切無いこと。小川氏に取材していないのである。
他紙を見てみよう。毎日新聞WEB版で報じた記事の冒頭を抜粋する。

《立憲民主党公認で衆院選香川1区から出馬する予定の小川淳也衆院議員が、日本維新の会に対し、同区で競合する維新立候補予定者の取り下げを要請し、維新が困惑している。維新は立憲、共産党などが進める野党共闘に加わっていないが、小川氏は取材に対し「野党が一本化を目指すのは当然で、できなければ立候補の自由がある」と説明した。》(10月13日)

真っ先に小川氏に取材していた。新聞だから当然だろう。読者としては、四国新聞が書いた「町川氏の実家の家族のところまで訪れ、出馬断念を求めた」という部分にザワザワしたはずだ。この書き方だと「実家に乗り込む」的なニュアンスにもとれるからだ。小川氏に取材してほしくなる。
すると、私とYouTube配信「ヒルカラナンデス」をやっているラッパーのダースレイダーが14日に小川氏とニコ生で共演したので本人にぶつけてくれた。

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