動画配信サービスのトップシェアはAmazonでもネットフリックスでもなかった意外な結果に!!

<グラフ3>GEM Partners株式会社『動画配信(VOD)市場5年間予測(2019-2023年)レポート』の発行に伴い、発表された調査結果のデータをもとに、筆者がグラフ化しています。調査概要は欄外の通り

グラフ3はSVODのサービス別シェアの推移を示したデータですが、2018年のトップシェアはdTVの13.1%、次点がHuluの11.6%です。イメージ的に強そうなAmazonプライム・ビデオは9.8%で5位、ネットフリックスは8.9%で6位と、まだそこまで浸透しきっていません。

まあ、日本では2011年にHuluとdTV(当時はdマーケット「VIDEOストアpowered by Bee TV」という名称)が本格的なVODとして最も早く参入を果たしたという経緯があり、そのときにがっつりとつかんだ顧客をキープしているんでしょう。1回契約したら、よほどのことがないと変えないですもんね。

しかし、2017年と2018年のシェアを見てみると、dTVとHuluはシェアを減らしていて、DAZN、Amazonプライム・ビデオ、ネットフリックスという後発組が順調に伸びていることもわかります。このまま追い上げが続けば、トップシェアが入れ替わるのも遠い日ではなさそうです。

あと、完全に蛇足というか個人的な見解ですが、他社があまり推さないアダルトコンテンツを充実させているU-NEXTは、もっと注目されてもいいはずなのに…。なんというか、ビジネスホテルの有料チャンネルを見ているような興奮を味わえるような気がして大好きなんです。(取材・文◎百園雷太)

【調査方法】
同社の「動画配信/放送/ビデオソフト市場 ユーザー分析レポート(2018年10月調査版)」「VOD ラインナップ分析ツール」、総務省統計局「人口推計」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」、総務省「通信利用動向調査」、一般社団法人 デジタルコンテンツ協会「動画配信市場調査レポート」、一般社団法人 日本映像ソフト協会「映像ソフト市場規模及びユーザー動向調査」、および各社IR、報道発表資料、Web サイト掲載情報を用いて分析。