「生きてて良かったぁ!」 乃木坂46初代センター・生駒里奈が武道館コンサートにて卒業|ライブレポート
オープニングでは、オーディションやデビュー当時の映像が流され、生駒の歴史を振り返る特別なコンサートであることを強く印象づけます。そして、デビュー曲『ぐるぐるカーテン』のカップリング曲『乃木坂の詩』から本編がスタート。続いてセカンドシングル『おいでシャンプー』を披露し、デビュー当時の初々しい姿がフラッシュバックします。
生駒のソロ曲『水玉模様』では、相変わらずの”味がある歌”で会場を魅了。「最後までこんな感じかあ」と自虐を交えた生駒でしたが、デビューからの7年間で成長した姿だけでなく、変わらぬ”生駒ちゃんらしさ”を感じることができたのもまたファンとしては大きな喜びだったはずです。
NARUTOサプライズで号泣
そして、4月25日発売のシングルから3期生が『トキトキメキメキ』を、2期生が『スカウトマン』を披露。さらに、生駒のソロダンスパフォーマンスを挟んで、生駒にとっての最後のセンター曲となる『Against』、シングル表題曲『シンクロニシティ』と続いていきます。
特筆すべきは、発売前のシングル収録曲をここで初披露したということでしょう。このコンサートはもちろん生駒里奈を送り出すためのものですが、だからといって、過去を懐かしむだけのものではない。乃木坂46の未来をしっかりと意識し、前に向かって進んでいく姿を見せてくれたのです。生駒の卒業公演なのに、卒業する生駒の方が現役のメンバーたちの背中を押しているような感覚でした。
生駒といえばAKB48との兼任を経験している唯一のメンバーです。今回のコンサートでは、生駒がAKB48のチームBメンバーとして初披露した『初日』を3期生と、渡辺麻友と2人で歌った『でもでもの涙を』を同じく秋田県出身の鈴木絢音と、AKB48選抜総選挙で選抜入りして歌った『心のプラカード』を2期生と、それぞれ披露しました。兼任という貴重な経験を、パフォーマンスを通して後輩たちに伝える生駒の深い”乃木坂46愛”が伝わってきます。