「生きてて良かったぁ!」 乃木坂46初代センター・生駒里奈が武道館コンサートにて卒業|ライブレポート

デビュー曲『ぐるぐるカーテン』でフロント3人を務めた、生田絵梨花、生駒里奈、星野みなみの「生生星」によるMCがあったり、番組で共演してきたバナナマンやスタッフからのメッセージがあったりなど、卒業公演ならではの演出もありつつ、だからといって涙ばかりにはならず、基本的には和やかで楽しい雰囲気に包まれていた卒業公演。そんななかで生駒が号泣したのは、アニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のオープニングテーマ曲にもなった『月の大きさ』を披露したあとのことです。

作品の主人公・ナルトからのメッセージと、作者である岸本斉史の直筆イラストがサプライズで映し出されると、そこまでほぼ泣いていなかった生駒も号泣。「一生頑張ります。生きててよかった!」と、感動をぶちまけていたのです。これまで、乃木坂46にすべてを捧げてきた生駒なのだから、これくらいのサプライズはあって当然でしょう!

齋藤飛鳥からのメッセージ

メンバーたちからも、生駒に対してたくさんのメッセージが送られました。高山一実の「長生きしてほしい」という言葉や、涙で言葉にならない様子を逆に生駒に笑われてしまう生田など、感動的で楽しいシーンがたくさんありましたが、中でも印象的だったのが齋藤飛鳥からのメッセージです。

齋藤は、生駒が卒業を決めた時、「生駒ちゃんが乃木坂として活動したいと思えるグループでいられなかったこと」に悲しさや悔しさを感じたと告白します。もちろん、前向きな卒業であることをしっかりと理解した齋藤は、今後の生駒を応援したいと思うようになり、さらに誇らしいメンバーともに乃木坂46として新しい夢を叶えていきたいと感じるようになった、と続けたのですが、それでもやはりなんともいえない複雑な思いが垣間見られた瞬間でした。グループのことを思うあまりに、齋藤は生駒の卒業に対して瞬間的ではありますが、「悔しさ」を感じてしまったのでしょう。

そんな齋藤飛鳥の言葉を含む、メンバーたちからメッセージを受けた生駒は「この人たちでなかったら、今私はここにいない」「このメンバーでなかったらここまでできなかった」と仲間たちへの深い思いを伝えます。さらには、「乃木坂46が今後活躍していくために、私は活躍したい」と、卒業後の自分の人生もまた乃木坂46に強く結びついたものであるとの思いを明かしました。齋藤が乃木坂46のことを思うのと同じように、生駒もまた乃木坂46のことを思って卒業を決意したのです。