【死ぬな!】クリスマスや年末に「ぼっち」なアナタへ贈るアドバイス『無駄な童貞イジリはやめて惨めさを金に変えていこう!』

2017年12月25日 

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世間では"童貞(という言葉)狩り"が始まらんとせんばかりですが、今日はクリスマス。童貞をはじめ、処女も、それら含めた全ぼっちにとって、世間のそんなことよりも今日がクリスマスであることのほうがよっぽど傷口に染みる現実ではないでしょうか。

数年前の今日、独り身だったわたし(27歳)はひとり、お台場に行くべく、ゆりかもめに揺られていました。当時のお台場といえば、アベックトレンド最先端の地。ロマンティックなクリスマスデートをすべく、アベックがこぞって集まっていたのです。

そんな場所にひとりで何をしに行くかというと、生態調査にほかなりませんでした。気分はまるで、『ダーウィンが来た!〜生きもの新伝説』(NHK)のナレーター。さあ、クリスマスにアベック類は、一体どのような行動をするのでしょうかーー? 

ゆりかもめ内はすでに、きゃきゃきゃきゃ、うほうほうほうほ、という音がそこかしこで響いています。おやおや、さっそく発情期のようです。が、まだ昼。アベックたちは先走り汁垂らしつつ自制をしているようです。

お台場に到着すると、ここからが調査本番。海沿いの砂浜に位置するお台場海浜公園を、上から見渡せるデッキに行くとーー。あ! いましたいました。砂浜に座る、アベックがたっくさん!

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ヒゲじい「ほほほい、ちょっと変じゃのう」

ん? どうしましたか? ヒゲじい。

ヒゲじい「このアベック類、なーんかおかしいのう。きちっと定規で測ったように、それぞれが等間隔で座っておるぞ?」

さすがヒゲじい、いいところに気づきましたね。人間には"パーソナルスペース"という、他人に近づかれると不快に感じることから、一定の空間を保つ性質が備わっていますが、アベック類にも同じ現象が表れているようです。

ミュージシャンの岡崎体育さんが「鴨川等間隔」という名曲を作りましたが、鴨川沿いに等間隔に座るアベック類から着想を得たのでしょう。全国各地に、こうしたアベック類の生息地があるんですねえ。

それではちょっと、実験してみましょう。デッキから砂浜へ降り、アベック類の後ろから、そーっと、そーっと......。

バッ!!!!

わたしが、2組のアベック類の間に割って入るように、勢いよく立った瞬間です。なんと2組は、すっと立ち上がると、等間隔になれる隙間を求め歩き始めたのです! 2組とも、同時に!! そして隙間を見つけると、何事もなかったように座ります。

念のため、もう一回。

バッ!!!!

またしても、ス〜〜ッと立ち上がり、隙間を求め歩き始めるではないですか。

やはりアベック類にも、パーソナルスペースが備わっていることが証明された瞬間でした。
 

ーーこの感動、同じくぼっち仲間である当時の会社先輩Y氏に報告しなければなりません。アベック類のうしろで目をギラギラさせニッタニッタ笑いながらすぐにY氏に電話し、世紀の大発見をした口ぶりでまくしたてると。

「お、おん。さよか。春山、おまえ、大丈夫か? とりあえずおれはこれから、堀北真希似の女の子とデートやから。まあ、職質とかされへんようにがんばってな」

その日の夜、いつも以上に枕を濡らしたことは、言うまでもありません。

だけど当時のこれを含める瀕死に鞭打った経験の数々を、後悔したことは一度もありません。だって、こうしてネタ(金)になっているのだから。そう、ぼっちも、童貞も処女も、金になるのですから。


文◎春山有子

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