いま銭湯絵師界で何が起きてるのか? 湯島ちょこさんVS勝海麻衣さん騒動の真相を探る――!

“銭湯界の重鎮”である町田氏に聞いた

時同じくして同年9月。東京藝術大学院在学中でモデルの勝海さんが、丸山さんの元に現れる。丸山さんのライブペインティングイベント終了後に弟子入り志願をしたという。その後、丸山さんと勝海さんは、怒涛のメディア露出を開始する。銭湯での仕事がありつつ、取材を受けたり、イベント出演を続けた。

そんな2人と湯島さんが、2018年9月9日、同じ銭湯で相見えるのだ。この日、銭湯背景画の面白さを伝えるイベントが行われ、2人と湯島さんは観客やカメラの前で背景画を描くことになった。2人は男湯と女湯に背景を担当。男湯と女湯の境目部分の隙間の背景は、
<若い人にもこうした機会を与えたい>(「葛飾銭湯」2018年9月13日付けの記事より)
と考えた店主が、湯島さんに依頼した。

「湯島さんが告発ツイートを行なったあとに、『銭湯愛に溢れるあなたを支援します』と言い始めた人たちの多くが勘違いしているのが、この日のイベントについてです」(銭湯業界ウォッチャー)

このイベント時の動画を見た支援者からは、3人で作業していることについて、<丸山氏いわく弟子は一人ということなので、弟子複数人が映り込むというのは考えにくい>という声や、湯島さんが本格的な作業をしている点について、<フラッと遊びに来た人に下絵を書かせるというのちょっと無いと思う>という声があがっている。

「要は、『丸山さんの娘は、湯島さんが弟子であることを否定しているが、それは嘘なのでは』と言いたげなんですね。でも実際は、銭湯側が別口でオファーし、別々に作業しているだけにすぎません」(前出・銭湯業界ウォッチャー)

そうした支援者の声に対し、湯島さんはツイッターでこう回答している。

「<仕事でなければお客さんや小娘をこんなところにあげて描かせるわけないです>と、まるで丸山さんがやらせたような印象を与えかねない返信をしています。まあそんな細かいこと、どうでもいいですよね。そんなことより銭湯愛があるか否か、のほうが重要ですから」(前同)

湯島さんはこの日のことを、「銭湯絵師として初の銭湯での仕事」とブログに綴っているが、そこには切なさも漂う。

<私自身は銭湯アイドルの活動や本来の漫画家としての仕事があるので丸山さんについてまわることはできません
 なので弟子になるか? と言ってもらった時に嬉しかったのでペンキ絵を描き始めましたが弟子をとるということに周りからの攻撃的な反対、心無い誹謗中傷があり冗談だったと後日言われてしまいました> 
<弟子ではないですがこうして1人のペンキ絵師として才能を見出してもらいお仕事をいただき一緒に同じ銭湯に描けたことを光栄に思います
 今後は4人目の銭湯絵師として”銭湯絵のない銭湯”を中心に銭湯絵を描いてよりペンキ絵の魅力を広められたらと思いました>

「弟子の話などはなからなかったことがわかったと同時に、ほかの女性が弟子になった……。そうしたショッキングな出来事と遭遇したことで、彼女は深く傷つき、混乱してしまったのでは。彼女が弟子ではなかったことと、勝海さんが弟子になったことに因果関係はないのに、混乱ゆえ、『諸悪の根源が私を排除し、勝海が乗っ取った』というストーリーを紡ぎ出してしまったように思います」(前出・銭湯関係者)

湯島さんが”悪の銭湯集団「加害者組織」”とするメンバーには町田さんがいるとされているが、以前は彼女のブログに好意的に名前があがるなど、否定的な見方はされていなかったように見受けられる。

「町田さんは”銭湯界の重鎮”として銭湯界隈の人とイベントをしたり本を出したり、みんな彼に恩があります。一方で、第一人者としてこだわりが強い面もある。そうしたこだわりを”排除”と取る人もいるのかもしれませんが、湯島さんについては町田さんはそこまで関わっていたようには見えませんでした」(前出・銭湯マニア)

当の町田さんに話を聞くと、困惑しきり。

「僕が『勝海さんの父親に頼まれた』とありましたが、父親には会ったこともないので寝耳に水でびっくりしました。また、僕と勝海さんが結託していると思っているようですが、湯島さんとはかかわりのないところの話で、丸山さんに彼女を紹介しただけす」

また、湯島さんの今回の行動を、「デジャビュのよう」と、前出の銭湯マニアが続ける。