「花を持たせたい」理由で居座っている? 麻生太郎大臣に対する財務省の「思いやり」|プチ鹿島

『年明けになると麻生氏は首相との擦り合わせに本格的に乗りだした』という一節が4月10日の日本経済新聞にあった。

このあと「麻生は改刷を決断し、安倍に報告」して発表日は「新元号の発表から1週間を経た4月9日に定まった」(読売5月10日)というのだから、「4月9日発表」は今年の年明け以降に決まったことがわかる。

さて、ここで気になるもう一つのポイントは”福岡知事選で麻生氏が推す候補の劣勢”はすでに今年の初めからささやかれていたことである。

それを考えると「麻生氏に花を持たせる」の意味が「戦後最長の財務相だから」や「いつも消費増税を主張してくれた」だけでなく「福岡知事選のあとの失地回復」の意味も組み込まれていた可能性はないだろうか。たとえ負けてもすぐに華々しい話題の主役になれるという。

今回の記事、読売は『[インサイド財務省]<番外編>』という冠がついた記事だった。あくまでふつうの記事。
しかし今回の記事を受けて「4月9日発表」や「麻生に花を持たせる」の意味にもっとこだわる、他紙の下世話な記事も待ちたいのである。(文◎プチ鹿島 連載『余計な下世話』)


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