綾瀬女子高生コンクリート殺人の主犯格・湊伸治被告が傷害罪での第六回公判で見せた“反省”と“被害妄想”
「警棒を振り回して相手に当たったのは事実だが軽く当たっただけ。ナイフは寸止めしたので当たってない」と、湊は起訴事実を否認しています。
しかし、被害者の首筋には刃物で傷つけられた傷痕も残っています。また、事件後逮捕されるまでの間に犯行に使われたナイフを水で洗いタオルで拭くという、証拠隠滅にも取れる行動を彼が取っていたことも明らかになっています。
否認こそしていますが、「人にナイフを向けておいてやったやってない、というのもおかしい。ナイフなんて向けて、悪いに決まってる。その行為がいけないのはわかってる。ケガをさせてないからいいとは言ってない」と、反省している態度も示しています。
2対1という状況、湊自身も「殺されるかもしれない」と思ったほどの暴行を受けケガをしていること、被害者がナイフで受けたとされる傷は一針縫う程度のもので「脅すつもりでナイフは出した」という湊の供述通り殺意が認められるようなものではないことなど、彼にとっては有利な状況もあります。
罪を認めてさえいれば、裁判もすぐに終わったはずですしそう重たい判決は出なかったはずです。しかし彼は頑なに罪状を否認し続けました。