スマホ決済が浸透しない理由を考えて絶望… 10月1日からの「キャッシュレス・ポイント還元事業」は失敗するかも
ふとここまで考えて、筆者がスマホ決済を利用しているのは「便利」だからじゃなく、「お得」だからだなと気づきました。ぶっちゃけ、財布がかさばるという問題を抜きにして「支払い」だけで考えれば、現金のほうがわかりやすくてラクじゃないでしょうか(かなり弱気になってます)。
スマホ決済というとなんかスマートなイメージですが、QRコードやバーコードは全然スマートじゃない! 〝ピッ〟とタッチするだけのSuicaやApple Payと比べると、どうしてもアナログというか、ローテク感がすごいんですよね。
それもそのはずで、バーコードやQRコードが登場したのはスマホが登場するよりも昔のことなんです。具体的には、バーコードが実用化されたのは1967年(発明は1949年)、QRコードは1994年のこと。時系列的なストーリーとしては、最初にアメリカのショップが混雑するレジ対策としてバーコードを採用して、その後に情報量の多いQRコードが誕生したという感じですね。
ちなみにQRコードを発明したのは日本の企業で、自動車部品メーカーのデンソーさん(現在はデンソーウェーブ)なのだとか。同社HPに開発秘話的なエピソードが掲載されているので詳しくは書きませんが、多様化する生産管理のためにバーコードの大容量化が求められた結果、バーコードよりも膨大な情報を記録できるQRコードを開発することになったんだそうです。
つまるところ、バーコードやQRコードがスマホ決済のために生まれた技術というわけではなく、そのためにいまひとつスマホ決済への最適化につながらず、筆者が漠然と感じた〝アナログっぽさ〟の一因なんじゃないかと思います。だって、スマホなんてない時代に誕生した技術をスマホとマッチングしているわけですから、そりゃ「なんか不便だな~」と感じても仕方がないだろと。
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