スマホ決済が浸透しない理由を考えて絶望… 10月1日からの「キャッシュレス・ポイント還元事業」は失敗するかも
あと、従来のバーコードやQRコードの利用では、消費者が「労力」や「時間」というコスト的なもので負担を感じることは少なかったと思うんです。
例えば、バーコードなら商品をレジに持っていけば読み取ってもらえたし、QRコードなら自分の好きな時間にスキャンして任意のWEBページに飛べました。
でも、それをスマホ決済に転用した場合は、冒頭でも書いたように、自分でスマホのアプリを開くという労力が発生するし、その際にレジが混雑していたら時間も気にしないといけないしで、従来の用途よりも消費者にかかるコストが増えているじゃないですか。
まあ、そもそもバーコードやQRコードのスマホ決済というのは、消費者ではなく店舗側にメリットのあるシステムです。クレカや電子マネーだと専用機器が必要だったり、与信みたいな審査を通らないといけなかったり、いろんな導入コストが生まれてしまいます。でも、バーコードやQRコードはそのコストが低く、導入しやすいでしょというのがウリなんです。