平成時代の青年たちを熱中させたスーパーファミコン『スーパーフォーメーションサッカー』|中川淳一郎
皆でエロビデオ、という話については奇異な話ではあるが、別にその場で手淫をするわけではない。皆、ツッコミを入れながらその作品を評価するのである。もっともよく覚えている作品は、妻に死なれた初老の男の家に、息子が新妻を連れて帰って来た。ある日、男が畑仕事から帰って来た時に我が息子と嫁がエロ行為をしている。
これを見た男はショックのあまりEDになってしまう! その後、どれだけ刺激を与えようと男の愚息はギンギン状態になることはなく、男は一計を案じ、息子夫婦に命令をする。
「お前らのせいでワシはインポになってしまった! 記憶喪失を治すには同じ衝撃を与えればいい、と聞く。だとしたら、ワシのインポを治すのであれば、同じ衝撃を与える必要がある。お前らはワシの前でこの前と同じことをやれ!」
と言い、男は座布団に座り、胡坐をかく。若夫婦は正座をし、二人して頭を下げて「では、始めさせていただきます」と言う。そして、二人が交わり合い、興奮の度合いが高まっていると途端に男は叫び出す。
「おぉ! ワシのアソコが元気になりよった! こうしてられん!」
そして、この男と若夫婦を交えた3Pが開始するという流れだった。まったくもってしてアホな話ではあるが、このビデオを借りてきた友人の嗜好はこれでよく分かった。何なのかは書かないけど。
さて、エロビデオはどうでもいいが、ここではやはりスーパーファミコンについて振り返ればなるまい。
参考記事:コンビニから成人向け雑誌が消えた日 住宅街の自販機でも買えた平成は本格的に終わった|中川淳一郎 | TABLO