元KAT-TUNの田口淳之介が語る「彼女のうつが回復するなら」 大麻は本当にうつ病に効果があるのか

「数年前、別れたにもかかわらず男女関係の続いていた元恋人が、麻文化や縄文文化、ヒップホップ文化など、いわゆる“そっち系”の人脈が広がったのがきっかけで大麻を入手してくるようになりました。当時は仕事や彼への未練で情緒不安定な日々を過ごしていましたが、彼と大麻を吸い、夜の街を音楽を聴きながら散歩したり、美味しいアイスクリームを食べたり、ゆるやかに吹く風に当たったり……ただそれだけで多幸感が得られるので、『ただ生きているだけで、なんて気持ちがいいんだろう』と、心身を安定させていた気になっていました」

しかしそれは、「その場しのぎだった」と、Aさんは振り返ります。

「大麻が効いているうちはいいんです。でも終わると彼は帰ってゆくし、彼と会わない日は、『彼はわたし以外と幸せを共有しているのではないだろうか』と疑心暗鬼になって、やはり眠れない日々が続き、眠れないから仕事はおろそかになり、上司に怒られ、会社に行くのが苦痛になり……と、悪循環に陥ってゆきました」

それでも彼とは不定期で会い続け、次第に大麻を性行為中に使用するようになっていったといいます。

「彼の生殖機能を崇めたくなるような多幸感といいますか、とにかく味わったことのない感覚でしたね。それがまた味わいたくて、彼が『大麻と構造を似せて作っているから大丈夫』と言い、入手しにくい大麻の代用として当時市場に出回り始めていた危険ドラッグを手に入れ、わたしもはまってしまったことで、うつ症状を急速に早めて“自死”を意識するまでに至りました」

大麻が“ゲートウェイドラッグ”であることを、Aさんは身をもって知ることとなったのです。