警察大不祥事の可能性 三年前の「資産家老女白骨化事件」をなぜか再調査 背後に見え隠れする“地面師U”の存在

「警察内部に積水ハウス事件や、高橋さんの事件に協力していた内通者がいるとなれば警視庁の一大不祥事になってしまう。高橋さんに成りすまして土地を不法売却した件にも、積水ハウス事件で既に逮捕されているU被告らの関与が指摘されていたのに、警察が捜査状況をメディアに対して秘密にしているのは、警視庁にとって隠したい理由があるからだと思われます」(警察ジャーナリスト)

被害額55億円以上の詐欺事件の主犯格ともなれば、懲役10年以上は確実、通常は15年前後だろう。

東京地裁は、2019年7月17日にU被告の仲間だった秋葉紘子、羽毛田正美の両被告に懲役4年(いずれも求刑・懲役7年)、常世田吉弘被告に懲役4年6カ月(求刑・懲役5年)の判決を言い渡している。

高橋さん殺害の犯人を警視庁が逮捕せずに、U被告の判決が相場よりも軽ければ、警察がU被告と取引をした疑いが残るだろう。(文・橋本征雄)

 

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